天河東路220号の朗潤広場2階にある同店。派手な看板と水槽が目を引きつける
先日「美食会」を開催した際に選んだ会場は、椰林海鮮碼頭(太古匯店)である。街なかの中心に位置しながら、水槽でタラバガニやロブスターといった大型の魚介類を飼育し、客が実際に見て個体を指名したうえで網で掬い、そのまま調理に回すというライブ感のあるスタイルがSNSで人気を集めている。今回は6名向けセットコース(965元)に加え、単品を数品頼んだ。
店頭には、並び待ちをするゲスト向けに無料のドリンクやポップコーン、綿あめといったサービスがある
同店の看板料理である碼頭焼羅氏蝦。川エビだが見た目のサイズは大きい
同店の看板はエビ料理で、川で獲れた淡水長腕エビ(ロシエビ)を串に挿し、強火で豪快に焼き上げる碼頭焼羅氏蝦(1皿109元)が特に有名だ。濃厚で香り高い味付けが特徴で、甘ダレやパッションフルーツタレをつけて食べるとエビ本来の旨味がいっそう際立つ。ただし、殻を剥くと身が思いのほか小さくなるため、そのギャップに驚かないようにしたい。
肉厚ワタリガニを干焗で調理した碼頭干焗台山肉蟹。結構ピリッとします
続いての碼頭干焗台山肉蟹(178元)は、広東・台山産の肉厚なワタリガニをぶつ切りにし、油を控えめにして強火で乾いたように炒め煮する「干焗(ガンカプ)」という調理法で仕上げた一品である。香味粉から放たれる香ばしさが際立ち、スパイスと香味野菜の風味が濃密に立ち上る。
百香果蒸鮑魚(左)と蒸籠で蒸した嬾生蠣
ハタを清蒸にした游龍蒸珍珠老虎班
アワビをパッションフルーツに漬けて蒸し上げた百香果蒸鮑魚(78元)は、甘酸っぱい仕上がりで、コリコリとしたアワビの食感と果物の酸味が意外なほどマッチする。広東料理の海鮮に欠かせないニンニクを使った蒸し牡蠣・嬾生蠣(7個91元)や、ハタを清蒸に仕立てた游龍蒸珍珠老虎班(1尾250元)も鮮度が良く、どれも満足度が高い。
牛肉とニンニク、生姜を土鍋に入れてジェージェー(啫啫)と蒸し焼きにした啫啫牛肉(89元)
店の場所は天河東路東側の歩道橋そばで、最寄りのバス停・天河東路から徒歩圏内である。大衆点評でセット券を購入すれば、1083元から965元へと割安に楽しめる。なお、今回選んだ6名用のコース内容は、実際には7名で利用しても余るほどのボリュームであった。
ハトのローストの脆皮乳鴿(98元)
前菜の開胃撈花甲(59元)と涼拌海蜇(39元)
酸湯聖子皇(79元)と芥菜苗(33元)
🏨天河区天河東路230号朗潤広場2F
⏰️11:00〜14:00、
17:00〜23:30
☎️020-3138-8288
平均消費:141元