YUWA LIFE

  • TOP>
  • お知らせ>
  • 【2025広州モーターショー】明日から楽しめるメーカー別・技術別にみる電動化・智能化の最前線について

INFORMATION

【2025広州モーターショー】明日から楽しめるメーカー別・技術別にみる電動化・智能化の最前線について2025.11.21

2025年広州モーターショーは11月21日から30日にかけて海珠区の琶洲展館で開催され、会場規模は22万㎡、展示車両は1085台に達する予定です。世界初公開の新車は93台、新エネルギー車の比率は58%と、電動化の勢いを象徴する内容です。今回は、メーカー別・技術別に今回の主要トピックを整理しました。今日はプレスデーですが、明日から一般の参観も可能。本記事を参考に参観ルートを決めても良さそうです。

情報源
2025广州车展新车发布盘点

参考

広州モーターショー

完成車メーカー出展エリア一覧, メーカー別の注目ポイント

奇瑞(Chery)グループ

・出展台数は53台と大規模。自主ブランドの総力を挙げて同ショーに挑む。
・iCAR V27:ハード系中大型SUV。1.5Tレンジエクステンダー、航続距離は1000㎞超。
・艾瑞澤8 PRO(2025):鯤鵬2.0TGDI+国産初の正向開発8AT。
・風雲T9:中型PHEVのSUV。純電210㎞。CDM5.0採用。

 BYD(比亜迪)グループ

・騰勢スポーツカー:ポルシェ・タイカン級を狙うEVスポーツカー。
・騰勢高級セダン:S/Eクラス級マーケットをターゲット。
・大型MPV(50〜60万元級):高級MPVを拡充。
・宋L EV(2025):DiPilot100搭載、0-100㎞/hは4.3秒。
・漢DM-i × 黒神話悟空コラボ:ラッピングデザイン、第五世代DM。
・秦L EV:CTB構造、航続545〜600㎞、10.3万元から。

嵐図(Voyah)

・泰山:大型SUV。4レーザーレーダー+ADS Ultraを装備。EVは370㎞、総合1400㎞を走行。
・追光L:中大型セダン。予約開始済み。

吉利(Geely)

・極氪8X:ブランド新旗艦SUVかつ高級志向。
・銀河シリーズ:SUV(星耀8・銀河M9)+複数セダン。

合弁ブランド

 広汽トヨタ

・鉑智7(bZ7):中大型EVセダン。華為電動駆動+鴻蒙コックピット。航続距離は710㎞。

一汽トヨタ/ 広汽トヨタ

・新型RAV4 / 威蘭達 :新世代デザイン、複数動力を展開。

東風日産

・軒逸e-POWER智駕版:高速NOAを12万元級に導入(ProPILOT 3.0)。
・新型天籟(ティアナ):HarmonySpace 5搭載。2.0Tガソリン+智能化。

高級ブランド

メルセデス・ベンツ

・新型CLA EV:WLTCは750㎞、800V、15分で400㎞充電。
・AMG GT XX コンセプト:F1技術を活かした電動ハイパフォーマンス。
・Vision Iconic:アールデコ風コンセプトカー。

 アウディ

・Q6L e-tron:PPE初の国産化モデル、走行距離は700㎞級。
・A5L パイロット版:華為の乾崑智駕を搭載。

BMW

・新型iX3:Neue Klasseベースの完全BEV。航続距離は800㎞級。
・アラウンドビューモニターiDrive:フロントガラスAR化、0.8秒応答。

新勢力(NEVブランド)

 理想(Li Auto)

・i8:中大型純電6座SUV。VLA大模型、5C超充(10分500㎞)。

・スーパーチャージャーネットワーク対応3000基のステーションを整備。

蔚来(NIO)

・ES6 30万台記念版:専属デザイン+1年換電無料など。
・新型ES8:5280㎜大型SUV。ゼログラビティシート・調光ガラスを採用。

小鵬(Xpeng)

・X9 レンジエクステンダー:総航続距離は1602㎞、EVで452㎞。
・G6/P7+ レンジエクステンダー:詳細待ち。

技術トレンドでみる広州モーターショー

1.高度運転支援(智能運転)の急速な普及
これまで高級車中心であったNOA(自動運転支援)が、ついに15万元以下へ普及し始めた。広汽トヨタの「鋒蘭達智能版」はレーザーレーダーや4基のOrinチップを搭載し、高速NOAと自動駐車に対応。東風日産は12万元級でNOAを提供するなど、智能化の大衆化が進行している。
また、理想・小米・吉利・埃安は無図NOA(マップレス)の量産化を推進し、AI認識の精度向上が各社の焦点となっている。

2.1000㎞級航続距離と電池技術の進化
総航続1000㎞はもはや標準的仕様になりつつある。半固体電池の量産化も本格化しており、MGの半固体版は10分充電で300㎞補充、3000回のサイクル寿命、安全性向上を達成。さらに高級車では800V高圧プラットフォームの採用が一般化してきている。

3.スマートコックピットの高度化
華為(HUAWEI)の鴻蒙コックピットが多くのモデルに採用され、ガソリン車でもデジタル化が急速に進んでいる。BMWの「全景iDrive」はフロントガラスをAR化し、0.8秒の高速応答で情報を表示するなど、車内体験の質が大きく向上した。

4.AI・センサー技術とクラウド算力の強化
レーザーレーダーは価格が8000元から3000元へと大幅に下がり、普及が一気に進展した。AIではE2E(端到端)とVLM(視覚言語モデル)の組み合わせが主流となりつつあり、華為は7.5EFLOPS、理想・小鵬は10EFLOPS級の算力を掲げ、計算能力競争が激化している。車載側は OrinX級が主流となっている。

市場への影響:2026年に向けた競争激化

2025年広州モーターショーは、中国自動車産業が電動化と智能化の両面で世界を牽引しつつある現状を示す場となる。10万~50万元の価格帯ではすでに激しい淘汰戦が進行しており、各社が生き残りを懸けて競争を繰り広げている。高度運転支援や長航続技術の普及により、クルマは単なる移動手段から「第三の生活空間」へと変貌しつつある。
一方、外資ブランドは反転攻勢を開始し、中国メーカーは自社の弱点補強を急いでいる。26年の市場環境は、今年以上に苛烈な争いとなることが予想される。各メーカーはEVとHVの両面でラインナップを拡充し、総合力をアピールするのが今年の大きな特徴である。

ご興味がある方は、下記までお問い合わせください

その他のお知らせ

CONTACT お問い合わせCONTACT お問い合わせ

CONTACT