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広州東駅の改造計画に新進展。広汕高鉄など複数路線の接続に道筋、年内着工へ2025.07.03

将来広州東駅は地下にも高鉄駅が出来る
この鉄道整備事業は、天河区・黄埔区・増城区を横断し、西は広州東駅から東は新塘駅までを結ぶ。既存の広深鉄道と並行して整備される予定である。
情報源
駅規模が倍増、利便性が飛躍的に向上
五山路跨線橋から撮影。地下化はここからはじまるのでしょうか
一方、広州東~新塘間に新設される五六線の本線は全長約30㎞、設計速度は時速200㎞。完成後は、広汕高鉄の列車が広州東駅に直接乗り入れることが可能となる。
広州鉄道ハブの強化へ
鉄道ハブとしての広州の地位を一段と高める重要な基盤整備として、今後の進展が注目される。
【参考】2023年10月16日付けの記事
情報源(2023年10月18日付け)
广州东站将升级为高铁站!改造方案出炉
広州東駅が高速鉄道駅として生まれ変わることとなった。最近発表された『新建广州铁路枢纽广州东站至新塘站五六线工程环境影响评价征求意见稿』(以下「意見稿」)によれば、広州東駅を含む鉄道インフラの大規模な改造計画が正式に始動する見通しである。
駅規模が倍増、利便性が飛躍的に向上
新設される広州東~新塘五六線は、天河区、黄埔区、増城区を貫く全長30.014㎞の路線であり、設計時速は200㎞に達する。同線は既存の広深鉄道と並行して走り、広州枢紐から広湛、貴広、南広、広珠、深茂鉄道や京広通道に接続し、珠三角地域から粤西、西南へと広く放射する。また、新塘側では京九通道や沿海鉄道と接続し、江西、安徽、さらには華東、東南沿海地域との連携を担う。
広州中心部のボトルネックを解消
地下区間となる路線(2023年作成)
五山路跨線橋近くの翰景路北側
豊楽北路から撮影
ルートは広州東駅を起点とし、五山路跨線橋の下を経て翰景路北側から地下に入り、豊楽北路で地表に一度出現した後、再びトンネルに入り中石化運煤通道や広澳高速、さらに穂莞深都市間鉄道など多数の道路・鉄道を横断し、新塘駅の広汕高鉄に接続される。
この正線区間は全体の83.5%をトンネルが占めており、2本の主トンネル(11.268㎞、13.801㎞)から成る合計25.069㎞に及ぶ地下区間が計画されている。そのため、「地下高鉄(地下高速鉄道)」と称され、2024年9月に着工された広州駅~広州南駅連絡線(同じく時速200㎞)と並ぶ存在となる。
既存の路線も改良・拡張
既存の広州東駅は、旅客用ホーム7面、到発線12本を有し、4本の正線を含む構成である。1~4番ホーム上には高架待合室があり、2本の跨線橋と5本の地下通路で接続されている。また、周辺には地下鉄1号線・3号線および建設中の11号線・18号線が通っており、交通の利便性が高い。
改造後の広州東駅は、駅構内施設および駅舎が上下二層にわたって展開され、南北両側に駅舎を配し、高架待合室を備える構造となる。これにより、駅の処理能力が大幅に向上し、都市鉄道との乗り換え利便性もさらに高まると期待されている。