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佛山市順徳区でチクングニア熱の感染者478人確認。医師が対策を呼びかけ2025.07.16

蚊を媒体とした感染症※いらすとやより

 2025年7月15日、広東省佛山市順徳区衛生健康局は、海外からの輸入例によって引き起こされたチクングニア熱の地域流行を発表した。通報によれば、同区では7月8日に初めての感染例が確認され、その後の積極的な症例追跡と検査により、7月15日時点で累計478例の確定患者が報告されている。感染者は主に楽従鎮、北滘鎮、陳村鎮に集中しており、いずれも軽症である。

情報源

广东佛山顺德确诊478例!医生建议如何应对基孔肯雅热疫情
广东一地突发基孔肯雅热疫情!已确诊478例

 

01チクングニア熱とは?

 チクングニア熱は、チクングニアウイルスによって引き起こされる急性のウイルス性疾患である。主に「花斑蚊」と呼ばれるエジプトヤブカやヒトスジシマカなどの蚊に刺されることで感染し、全年齢層の人が発症する可能性がある。地理的分布は媒介蚊の生息地と一致しており、サブサハラ・アフリカ、東南アジア、インド洋沿岸および島嶼、西太平洋地域の熱帯・亜熱帯地域において風土病として流行している。「チクングニア」という名称はアフリカの現地語に由来し、「痛みで腰が伸ばせない」という意味を持つ。代表的な症状は、突発的な高熱と激しい関節痛である。

 

02感染後の症状

 感染後は通常3~7日以内に症状が現れ、主に発熱、関節痛、皮疹などが見られる。加えて、筋肉痛、頭痛、吐き気、倦怠感などの不快症状を伴うこともある。大多数の患者は軽症であり、1週間ほどで自然に回復する。重症例および死亡例は極めてまれである。
佛山市第一人民医院感染科主任・白紅蓮氏は、発熱や関節痛、皮疹といった症状が現れた場合には、速やかに正規の医療機関を受診するよう呼びかけている。早期の対症療法によって、症状の軽減が可能であるという。
また、順徳区衛生健康局は、高温多雨の気候により蚊の活動が活発化するこの時期は、デング熱やチクングニア熱などの蚊媒介感染症の流行期にあたるとして、予防対策を強く呼びかけている。

 

03 3つの対策

1.水を溜めない環境づくり(翻盆倒罐)室内の水生植物は3~5日に一度水を入れ替え、貯水容器には蓋をする。蚊の繁殖源を断つことで、感染リスクを大幅に減らすことが可能である。
2.積極的な蚊の駆除 蚊取り線香、電気蚊取りラケット、防蚊スプレーを活用し、室内外の衛生管理を徹底する。蚊に刺されなければ、ウイルスの感染も起こらない。
3.個人の防護対策の徹底 外出時には明るい色の長袖・長ズボンを着用し、草むらや木陰など蚊の多い場所には長時間とどまらない。住居には網戸や蚊帳を設置し、蚊の侵入を防ぐ工夫が求められる。

 

04佛山市順徳からお戻りの方は要注意

 なお、汕頭市疾病予防控制センターも同日発表を行い、現在チクングニア熱の流行が確認されている地域、特に佛山市順徳区から戻った人に対し、発熱や関節痛などの症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診し、旅行歴を必ず申告するよう強調している。
蚊媒介感染症の予防には、個人の注意と地域全体での衛生対策が不可欠である。今後の拡大を防ぐためにも、一人ひとりが感染防止に努める必要がある。

 

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