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中国鉄道のチケットレス乗車した際の領収証(発票)はどう受け取る?広州東駅で自動券売機による発行を試してみた2025.06.05

これまでは有人窓口で発票を発行していたが、パスポートが自動券売機に対応できるようになったので、並び待ちしなくて済む

 中国鉄道は基本的にチケットレス化が進んでおり、切符を予約していれば、スマートフォンの12306アプリの予約画面を駅係員に提示せずとも、パスポートがあれば乗車可能である。しかし、乗車した切符の領収証はどのように取得すればよいのか。従来は駅の有人窓口で発行してもらう必要があったが、例えば広州東駅の2階にあったその窓口が利用できなくなっている。

 

広州東駅2階の切符売り場は閉まっているが、1階の荷物検査を終えたあとの西側に開いている

 先日、鉄道を利用した際に領収証(発票)を発行しようと広州東駅の2階にある切符売り場を訪れたところ、すべて封鎖されており、窓口業務は1階へ移設されたとの張り紙が掲示されていた。新しい切符売り場は、荷物検査を終えた駅構内にある。実際に1階の有人窓口へ向かうと、開いている窓口は3か所のみであり、すでに行列ができていた。手軽に済ませたいと思っていたところ、自動券売機を発見した。

 この自動券売機は、2010年頃から広州東駅や深圳駅などに設置されていたものであり、当時はパスポートの写真ページにあるコードを読み取らせることで、切符の発券が可能であった。その後、チケットレス化の進展により利用機会は大きく減少していたが、今回あらためて券売機を確認したところ、領収証の発行にも対応しているようである。

実際に自動券売機のメニューを確認すると、「按规定可能使用的有效护照」(規定により有効と認められるパスポートの使用可)との表示があり、「これはパスポートに対応しているのでは」と思い、試しにパスポートを読み取らせたところ、正常に読み取りができた。これはひょっとすると発券できるかもしれないと感じた。

 

領収証の発行手順は以下の通り

①画面中央の「取票销凭证」を押す

②左側の「乘车报销凭证」を選択

③「近30天内乘车」(過去30日以内の乗車)を押す

④画面右下の「按规定可能使用的有效护照」を押す

⑤専用の読み取り機でパスポートの写真付きのページのコードを読み取らせる

⑥予約した切符の番号を1枚ずつ入力

⑦画面右下の「确定」(確定)を押す

⑧領収証が印刷されて出てくる

 

画像で説明、領収証発行までの流れ

利用済み切符番号は12306内にある。首页→订单→已支付→历史订单で調べれば出てくる

 

すべての駅で対応しているわけではない

 今回、偶然にも便利な方法を見つけることができたが、このパスポート対応の自動券売機が設置されている駅は限られている。筆者が確認できているのは、広東省内の主要駅(広州、深圳など)および、上海方面の一部の大規模駅のみである。他地域での対応状況については不明であり、利用を検討している場合は、駅での事前確認が推奨される。

自動券売機なら領収証の受け取りがスムーズに

 チケットレス化が進む中国鉄道では、パスポートひとつで乗車が完結する一方、領収証の受け取りは依然として一手間かかることもある。しかし、自動券売機を活用すれば、有人窓口に並ぶことなく手軽に発行できる可能性がある。

特に広州東駅を利用する際には、この方法を活用することで、混雑を避けてスムーズに領収証を受け取ることができる。今後、他の駅でもパスポート対応の自動券売機が広まっていくことを期待したい。

 

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