【正佳極地海洋世界】巨大なショッピングモールに現れた贅沢な仕掛けを施した水族館。週末涼しくなりたいみなさんへ - 友和生活

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【正佳極地海洋世界】巨大なショッピングモールに現れた贅沢な仕掛けを施した水族館。週末涼しくなりたいみなさんへ

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【正佳極地海洋世界】巨大なショッピングモールに現れた贅沢な仕掛けを施した水族館。週末涼しくなりたいみなさんへ2025.09.19

正佳極地海洋世界を訪ねて

　先日、天河区・正佳広場2階にある「正佳極地海洋世界」を初めて訪れました。

敷地面積は約5.8万㎡、総投資額は6億8千万元に及ぶ大型施設で、約300種類・1万匹近い極地や海洋生物が展示されています。館内には、ギネス世界記録に認定された全長40.809mの深海実景水槽をはじめ、270°パノラマドーム、360°海底トンネルなど、特徴的な展示エリアが設けられており、どんな体験が待っているのか大いに期待して足を運びました。

当初はあまり良くなかったイメージ

海洋館の内部

　「正佳極地海洋世界」が開業したのは2015年前後のことです。しかし当時、海外メディアが「世界で最も可哀想なホッキョクグマがいる」と報じたことから、私自身の中では“ひどい水族館”という印象が強く残ってしまいました。その後、問題視されたホッキョクグマは生まれ故郷の天津に戻されましたが、施設を訪れる気にはならず、長らく足を運ぶことはありませんでした。
ところが今年9月、ちょうど開業10周年を迎えたタイミングで、はじめて訪れてみることにしました。かつて「可哀想な水族館」と批判された同館も、2022年には「全国科普教育基地（全国科学普及教育拠点）」に認定されています。

建築と展示の特徴

きれいな海藻の中を小魚が泳ぐ

　館内は正佳広場の地下1階から地上3階に広がり、アメリカのPGAV※1や日本の丹青社※2が共同で設計を担当。恒温・恒湿システムを導入し、極地の生態環境を忠実に再現しています。2020年9月には正式に全面オープンし、「生命の源」「クラゲの神秘」などを紹介する10のテーマ展示区を備えています。また、バリアフリー通路や障害者向けのサービスも整備されており、幅広い来館者が快適に楽しめる施設となっています。

※1:PGAV（本社:米国セントルイス）…観光施設やテーマパークの設計・企画を手掛ける会社

※2:丹青社（日本）…商業施設や展示施設の内装・展示物製作を行う会社

あなたを待つ魅惑の10シーン

正佳広場西北門から海洋世界に続くエスカレーターで2階へ上がり、入場券を購入して中へ入ります。ここから出口までの様子を記録に残すのであれば、静止画よりも動画のほうが各コーナーの雰囲気を伝えやすいことを、最初にアドバイスしておきます。冷房が効いているので十分涼めます。

360度のフルスクリーンが楽しめる「生命之源」

　最初の展示「生命之源」では、3階へと向かうエスカレーター周辺に、海底や火山をテーマにしたCG映像による270度のフル演出が広がっています。入館直後から来館者を惹き込むような雰囲気が漂い、とてもショッピングモール内の一角にある“チープな水族館”とは思わせない、贅沢な仕掛けが施されているのです。

「雨林湖泊」の様子

さまざまな形をした金魚鉢で泳ぐ金魚たち

ピラルクやアリゲーターガーがこんにちは！

　続く「雨林湖泊」では、多彩な小魚や熱帯魚が水槽の中を泳ぎ回り、色鮮やかな世界が広がっています。アマゾンに生息する淡水魚のピラルクやアリゲーターガーなども見ることができます。「金鱗瑞彩」のコーナーでは、さまざまな種類の金魚が展示されており、その姿を一層引き立てる空間構成や光の演出が実に巧みです。
「水母秘境」では大小さまざまなクラゲが水中を舞い、「繽紛海洋」では巨大なレモンザメが悠々と泳ぎ、カニが水槽の底を闊歩する姿が見られます。

カラフルな金魚たちや鯉が舞う。鯉の餌付け体験ができる

ウミガメの餌付け体験もできる「海誓山盟」

　クマノミやウナギ、エビなど、珊瑚に隠れて暮らす生き物たちは「千奇百科」で出会うことができます。また、「海誓山盟」ではヒトデの観察やウミガメの餌付け体験も可能です。さらに、360度のフルスクリーン海底トンネルでは、サメやエイが周囲を遊泳する姿を間近に眺められ、この海洋世界の本気度を実感できます。

幻想的な水母が漂う「水母秘境」

檸檬サメが悠々と遊覧する「繽紛海洋」

さかなー！ちんあなごー！！

360度パノラマに圧倒される海底トンネル

海獣がのどかに泳いでいる、アザラシは餌付け体験ができる

巨大な水槽の「深海奇観」。ポセイドン像の周りに群れる魚たち。奥には食事ができる場所がある

　「極地部落」では、愛らしいペンギンやホッキョクオオカミ、ホッキョクギツネの赤ちゃんを見ることができます。そして、最大の見どころである「深海奇観」には、40.809mの深海実景水槽が設置されており、「海誓山盟」から続く海底トンネルの魚たちもここで鑑賞できます。銀色の鱗を翻しながら群れで模様を描く魚、大きなサメがゆっくりと近づき、華麗に舞うエイの群れ。そして水中に沈むポセイドン像が醸し出す神秘的な雰囲気。まさにこの海洋館の魅力が凝縮された空間です。
最後には、アザラシやトド、アシカ、ペンギンによるショーも楽しむことができます。