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【広州のトリセツ9】最新の無人タクシーに乗ってみた2025.05.29

運転席のドライバーの腕を見て欲しい。ハンドルに触っていないのだ

 先日、広州市内で無人タクシーの営業が開始されたとの一報を受け、さっそく利用してみた。この自動運転タクシーは、出発地点や到着地点に制約こそあるものの、未来を先取りする技術として驚かされる点が多かった。今回は、この無人タクシーサービスの概要および実際に利用する際の手順を詳しく紹介する。
👉 ニュースソースはこちら

広州で始動 無人ロボタクシーが24時間運行
https://www.newsgd.com/node_5c070fdd03/01255c8abb.shtml

 

自動運転サービス企業「WeRide(文遠知行)」

広州市に本社を構える自動運転技術企業「WeRide(文遠知行)」は、中国初となる24時間・全天候型の自動運転ライドヘイリングネットワークを、広州市中心部で開始した。市内の主要ランドマークや交通拠点を結ぶ8つの自動運転ロボタクシー運行ルートを導入しており、商業・観光の要所を網羅している。
 このネットワークは、広州タワー、琶洲国際会議展示センター、花園ホテル、珠江新城といった広州中心業務地区(CBD)の主要エリアに加え、広州白雲国際空港および広州南駅ともスムーズに接続している。

🚖 運行ルート(主要路線)

WeRideの無人タクシーは基本的に黄埔区内で自由に乗降できるが、区外の利用には制約がある。ただし、白雲空港や広州南駅などの主要交通ハブについては、あらかじめ決められた場所での乗降に限られるものの、時間通りに現地へ到着すれば問題なく利用可能である。
主な運行区間:
●ランドマーク連絡線:

広州タワー(北側) ⇄ 広州南駅
●ビジネストラベル特急線:

花園ホテル ⇄ 白雲空港
●金融街連絡線:珠江新城 ⇄ 白雲空港 / 珠江新城(冼村站G出入口) ⇄ 広州南駅
●交易会ループ線:広交会展示館 ⇄ 白雲空港 / 広交会展示館 ⇄ 広州南駅
●交通ハブ接続線:嶺南東方ホテル ⇄ 白雲空港 / 嶺南東方ホテル ⇄ 広州南駅

🕐 運行時間
WeRideの無人タクシーは24時間体制で運行している。予約は、当日18:00以降に、翌日の12:00以降の乗車が可能である。

 

📱 利用方法(予約手順)

1.アプリストアより「WeRide Go(文遠出行)」をダウンロード
2.画面右下の「我的」を押して電話番号を登録
3.「预约专车接送(専用ロボタクシー送迎予約)」を選択
4.目的地に応じて上記のいずれかを選択
●空港送迎:「接送机」を選択(白雲空港)
●駅送迎:「接送站」を選択(広州南駅)
5.表示される料金を確認し、希望日時を選択
6.予約完了後、SMSに車両ナンバーなどの情報が送付される
7.後でアプリの「我的」を確認すると、移動ルートが出てくる
8.乗車30分前からアプリの「我的行程」にクルマの停車場所が表示される
9.乗車後、料金が請求されるので、微信支付で支払う

 

登録から予約まで

🚘️ 実際に利用してみた

配車されたクルマは遠程汽車の吉利幸福号(7人乗りミニバン)

2列目

3列目

 

今回は、夕方に広州タワーから広州南駅までのルートで予約を行った。アプリ内「我的」→「我的行程」ページでは、現在の車両の位置情報もリアルタイムで確認可能である。なお、車両の到着は出発30分前で、出発5分過ぎても乗車地点に到着していないと自動キャンセルとなるので注意が必要だ。
車両は「遠程汽車の吉利幸福号(7人乗りミニバン)」で、安全員が運転席に座っている。助手席は物置として使われていた。中列は2名用のキャプテンシート、後列は3名横並びという構成である。
乗車後、シートベルトを着用したあと車内前方タッチパネルにて登録済み携帯番号の最後の2桁を入力し、すぐ下の「ドアを閉める」をタッチすると、ドアが閉じ自動的に発進する。

 

座席前のタッチパネルに表示された携帯番号最後の2桁を入力し、ドアを閉める「関門出発」を押し、シートベルトをカチッと締めれば自動的に発車する

 

前席の助手席は座れないただの荷物置き

 

360度レーダーで渋滞状況がよく分かる

🤖 完全自動運転の様子

 走行中、安全員は、ハンドル、アクセル、ブレーキなどの操作は基本的に行われず、すべて自動運転に任されている。渋滞時や合流時でも非常にスムーズな判断がされており、「人間よりも安心かもしれない」と思わせる操作であった。加速・減速も滑らかで、車酔いの心配はほぼ無い。
むしろ「すべてロボットに任せた方が快適なのでは」と感じるほどであった。

 

🚏 到着と下車

 乗車して約30分、広州南駅に到着すると、タッチパネルに「ドアを開ける」ボタンが表示され、これを押すことで下車が可能となる。乗客の下車が完了すると、タクシーは自動的に発車し、次の業務へ向かっていった。
今回の料金は高速料金込で70元未満であった。この価格で最新の自動運転体験ができるのであれば、非常にコストパフォーマンスが高いと言える。

✨ 最後に

 世界各国で開発競争が繰り広げられている自動運転技術であるが、ここ中国においてはすでに実用化フェーズに突入している。WeRideの技術力と、それを支える都市インフラの整備には目を見張るものがある。未来を垣間見ることのできる貴重な体験であった。

 

ご興味がある方は、下記までお問い合わせください

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