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【広湛高鉄の低飛行】広湛高鉄はなぜ開通直後から伸び悩んだのか2026.01.06


「粤西(広東西部)の“水魚号”」と揶揄され、祝祭日には切符が瞬時に完売する。
かつて粤西方面の鉄道輸送には、そうした“鉄則”が存在した。しかし、その常識は広湛高速鉄道(広州白雲〜湛江北)の開通によって崩れつつある。
実際、元旦連休においても同高鉄の切符は比較的容易に購入できた。開業と同時に運賃を引き下げ、江湛高速鉄道(広州南〜江門〜湛江西)よりも安価に設定されたにもかかわらず、想定されたほどの利用者数は集まらなかった。しかもその時点で、江湛高鉄はまだ大幅な割引を実施していなかったのである(1月5日スタートの割引実施後、広州南〜湛江西間の二等席の最低価格が4.9割引の131元)。

1月6日時点の広州南/広州白雲〜湛江西/湛江北間の料金。1月5日より江湛高鉄の料金値引きがスタート。最安値は半額以下の131元
注目すべきは、広湛高鉄の方が江湛高鉄よりも発着本数が多い点である。広湛は1日60本超、江湛は約50本であるにもかかわらず、利用者数には大きな差が生じている。
両路線は広州〜湛江間でほぼ同一の走行ルートを取り、現在では祝祭日ですら需要を取り合う状況にある。1月5日以降、江湛高鉄が列車番号260本体制から131本へと減便すれば、広湛高鉄の運営環境はさらに厳しくなる可能性が高い。結果として、当面は広湛・江湛の両路線が低価格での集客競争を続ける展開が予想される。
こうした状況を受け、市民の間では「原因は発着駅にあるのではないか」という見方が広がっている。すなわち、広湛高鉄が発着する広州白雲駅はアクセスが悪く、広州南駅の方が圧倒的に便利であるという指摘である。

確かに、白雲駅の地上交通・地下鉄接続は分かりにくい。かつて8号線で接続可能とされたものの、実際には石潭駅からかなり離れており利便性は低い。12号線が開通した現在も中間区間が未完成で、白雲駅へ向かうには乗り換えが多く、利用者の負担は大きい。
一方、広州南駅は状況がまったく異なる。海珠・番禺・南沙を広くカバーし、22号線後通区間の開通によって荔湾・越秀からのアクセスも大幅に改善された。さらに利用圏は広州市内にとどまらず、佛山では「佛山東駅」とも呼ばれ、東莞方面からも広恵線経由で多くの利用者を集めている。その結果、広州南駅は全国有数の利用者数を誇る巨大ターミナルとなった。
広州東駅や広州駅と比較しても、南駅の利便性は際立つ。商業施設や動線が複雑な東駅を避け、多少遠くても南駅を選ぶ利用者は少なくない。京広・貴広・南広の各高速鉄道が集結する南駅は、将来深江高鉄が開通しても、簡単に代替できる存在ではない。
こうした意見には一定の説得力がある。南駅の集客力が白雲駅を大きく上回るのは事実である。しかし、広湛高鉄の客流不振をそれだけで説明するのは不十分である。

第一に、広湛高鉄は現在も未完成の状態にある。広州駅への直結は未実現であり、途中駅として計画された佛山駅も未開業である。これにより、潜在的な利用者層を取り込めていない。
さらに、国鉄側の途中駅追加により、すでに完成していた地下鉄3号線の連絡通路が撤去されるなど、将来の接続整備にも遅れが生じている点は無視できない。
広湛高鉄が通る珠三角空港の位置。西樵山よりもかなり遠いし、何より山の中。友和ホテルから約100㎞
短期的な課題の本質は、やはり深湛高鉄との路線重複にある。両者は互いに客流を奪い合う構造にあり、加えて高州・信宜・化州といった地域の需要を十分にカバーできていない。
高州の住民は茂名へ、信宜東部は陽春へ、北部は羅定へ回り込む必要があり、移動距離は100㎞以上に及ぶこともある。結果として、乗車前の移動時間が列車移動時間に匹敵するケースすら生じている。
この点では、南珠高鉄・羅定北駅の予備接続を活用し、羅定から高州・信宜・化州方面への連絡線を早期に建設することが、低コストかつ迅速な解決策となり得る。総じて言えば、広湛高鉄の客流が期待を下回っているのは、白雲駅の不便さだけでなく、路線重複、未開業駅、接続インフラ不足、地域カバーの欠如といった複数の要因が重なった結果である。
将来、地下鉄12号線中間区間が全通し、広州駅へのダブルアクセスが実現すれば、広湛高鉄は主城区へと自然に延伸され、白雲駅の利便性も大きく改善されるはずである。広湛高鉄の評価は、その時点で改めて行うべきであろう。













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