中国メディアが伝えたところによると、1月28日からの春節連休期間中に中国人による海外旅行が大きく増加した。大手旅行代理店の春秋旅游によれば、連休期間中に旅行に出かけた人は前年の春節期間と比較して30％増加。このうち海外旅行は76％増となり、海外旅行需要に本格的な回復の兆しが見えている。海外旅行先としては、日本が最も人気を集めた。次いでタイや韓国、シンガポールの順で多かった。また、スペインやオーストラリア、ハンガリー、ニュージーランドなど長距離路線の国を訪れる人も増えたという。一方、春節期間中に中国を訪れた外国人も大幅に増えた。
中国旅行オンラインサイト大手の携程(トリップドットコム)によれば、春節期間の訪中旅行の予約件数は前年の連休期間比で203％増加。国別では韓国、米国、オーストラリア、マレーシア、カナダからの観光客が上位を占めた。モバイル決済アプリ大手「アリペイ」は1月28日の外国人旅行者よる決済取扱高が150％増だったと発表した。中国は2025年末まで38国の国民に対し30日間の滞在ビザを免除している。外国人観光客を呼び込むことで、消費低迷や不動産市況の冷え込み、雇用·所得環境の悪化で低迷する国内経済を刺激しようとしている。

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