AIに作ってもらった広州地下鉄12号線車両。なんか違う(笑)
2025年6月28日に開業すると言われている広州地下鉄12号線が同月12日、報道関係者向けに試乗を公開した。今回の新線は全自動運転を採用しており、7つの駅で既存の路線と接続する。なかでも注目されるのは、二沙島駅から大学城南駅までの移動時間が最短で23分に短縮される点であり、今年から大学に通う学生にとっては非常に好都合なタイミングとなる。
情報源
广州地铁12号线即将开通!首个六线换乘站太牛了!
01西と東で分割開業

6月末に開業予定の西段ルート

6月末に開業予定の西段ルート
12号線は、広州市の都市軌道交通ネットワークにおいて「X」字型対角線構造の一角(もう一つは地下鉄10号線)をなすものであり、全長は約37.6㎞。西北から東南にかけて走る構造骨幹線である。現在の計画では、年内に東側と西側に分割して開通する方針が示されている。東側区間は二沙島から大学城南までの15㎞で、9駅が設けられている。一方、西側区間は潯峰崗から広州体育館までの12.9㎞で、こちらも9駅が設置されている。中間に位置する景泰駅から東湖駅までの区間(中段)と赤崗駅については、今回の開業には含まれず、将来的な開通が見込まれている。
開通後は、東区間で「二沙島〜大学城南」、西区間で「潯峰崗〜広州体育館」という2つの運行ルートが独立して運転される予定である。初期の試算では、二沙島駅から大学城南駅まではおよそ23分、潯峰崗駅から広州体育館駅までは約21分で移動可能とされている。
12号線には、7つの駅で既存路線との乗換えが可能となる。具体的には、潯峰崗駅では6号線、聚龍駅では8号線、白雲文化広場駅では2号線、赤沙駅では11号線、そして官洲駅、大学城北駅、大学城南駅ではいずれも4号線との接続が実現する。なかでも大学城南駅は、新たに7号線も加わり、三つの路線が交わる重要なハブ駅としての役割を果たすこととなる。一方、潯峰崗駅は広佛エリアの結節点に位置しており、高架駅と地下駅が一体化された立体構造となっている。6号線の高架ホームの西端に設置された乗換用エスカレーターを利用することで、地上に出た後、地下1階の通路を経由して駅コンコースへとスムーズにアクセスできる仕組みである。
運行間隔については、西側区間において平常時で6〜7分の間隔が予定されており、ラッシュ時の具体的なダイヤは開通直前に正式発表される見通しである。

年内開業が厳しい中段(景泰〜東湖)
導入される車両は、時速80㎞の運行が可能な中国標準A型地鉄列車であり、「4動2従(4両が動力車、2両が付随車)」の6両編成で構成されている。全長は約140m、幅は3.1m、高さは3.8mに達する。この列車は最高グレードの全自動運転システム(GoA4)に対応しており、高度な冗長性と信頼性、さらに自己診断・自己修復機能を備えることで、安全かつ効率的な自動運行を実現している。また、省エネルギー性にも優れ、永久磁石式駆動システムやインバータ制御型空調装置、高周波補助インバータなど最新技術を多数採用しており、環境負荷の低減にも配慮されている。
加えて、全車両にスマート保守システムが導入されており、車両の各種システムの状態をリアルタイムで監視することができる。これにより、車両のライフサイクル全体にわたる保守効率が向上し、より高い安全性と低コスト運用が同時に実現されている。
04将来は6路線と接続する広州白雲駅

広州白雲駅外観

12号線が広州白雲駅を通る場所
注目すべきは、広州白雲駅において実現される6路線の接続である。広州白雲駅は、広州市における初の本格的な現代的総合交通ハブとして設計・建設された。地下4階構造の島式ホームを持ち、総建築面積はおよそ18万㎡にも及ぶ。そのうち今回供用が開始されるのは約9万㎡である。駅構内の広さは圧倒的で、駅係員が電動カートを使って巡回するほどである。
同駅は、地下鉄12号線、8号線支線、芳村〜白雲城際線(芳白城際)、佛山地鉄の新路線、将来計画の新線、さらに白雲駅から石潭駅(8号線)を接続する乗換通路が加わることにより、6路線の接続が可能となる。加えて、中国国鉄や都市間鉄道(広州〜清遠/白雲空港)とも接続される予定であり、広州最大の地下鉄駅としての地位が確立されつつある。
構内デザインにおいても革新が図られている。中央には白雲山の霧を模した天窓が設けられており、自然光が差し込む空間が広がっている。天井・壁面・床面に至るまで、「山形」「雲」「水」の要素が巧みに取り入れられており、光と構造が織りなす独自の空間演出によって、都市文化と交通機能が融合された新しい交通のランドマークが誕生したといえる。全体の設計理念は、「山形構造、雲の光影、水の流線」という三重構成に基づいており、「叠山・流雲・織光」をテーマに、白雲山の地質、珠江の水脈、そして交通の流れを空間的に重ね合わせたものとなっている。
