世界保健機関（WHO）は7月25日、「基孔肯雅热 （チクングニア熱）」というウイルス性感染症が世界中で広がっていると警告しました。119カ国で症例が報告され、約550万人が感染リスクにさらされています。
この病気は蚊（wénzi）によって媒介され、高熱、激しい関節痛、長期的な倦怠感などの症状が出ます。患者の約40%は数カ月から数年続く障害が残る可能性があり、ごく稀に死に至ることもあります。

特に広東省では

*佛山市顺德区（Fóshān Shì Shùndé Qū）では、7月24日までに确诊病例（Quèzhěn Bìnglì/確定診断）が3627例報告されています。
*感染者のほとんどは乐从镇（Lècóng Zhèn）、北滘镇（Běijiào Zhèn）、陈村镇（Chéncūn Zhèn）に集中しています。
*現在のところ、すべて轻症（Qing Zheng）の症例です（出典:佛山市顺德区卫生健康局/Fóshān Shì Shùndé Qū Wèishēng Jiànkāng Jú）。

世界の状況

*フランス領レユニオン島では人口の約3分の1が感染するなど、深刻な地域もあります。
*アジア、ヨーロッパ（フランス北部、イタリア北部など）でも感染が確認されています。
*ワクチンは2種類ありますが、主に旅行者向けです。WHOは各国の検査能力向上や対策支援を行っています。

感染予防のカギは蚊対策！

*基孔肯雅热（チクングニア熱）は、伊蚊（イカ、Ika/ 中国語では “花蚊子/Huā Wénzi“とも呼ばれる白黒模様の蚊）に刺されることで感染します。
*感染を防ぐには、蚊に刺されないようにすること（虫除け、長袖など）と、水たまりなど蚊の発生源を減らすことが最も重要です。
*「清积水（Qīng Jīshuǐ）＝水たまり除去」が最優先！
– 植木鉢の受け皿・空き容器・タイヤの雨水を24時間以内に撤去（蚊の卵は乾燥に強い）
*中国本土では輸入病例（Yùnrù Binglì）による地域感染が散発的に報告されていますが、大規模な流行には至っておらず、人から人への感染は確認されていません。

まとめ

*佛山市顺德区で数千例の軽症の「基孔肯雅热（チクングニア熱）」が報告されています。
*世界ではより深刻な流行地もあります。
*予防の基本は蚊に刺されないこと、そして蚊の繁殖場所（小さな水たまりなど）をなくすことです。
*この病気は可防可控可治 (Kě fáng kě kòng kě zhì – 予防可能、制御可能、治療可能)とされています。

覚えておこう！重要中国語単語（记住！重要中文单词）

1.基孔肯雅热（Jī kǒng kěnyǎ Rè）:チクングニア熱/ 基孔肯雅热
2.蚊 (Wén):蚊 (Ka) / 蚊子
3.确诊病例（Quèzhěn Bìnglì）:確定診断症例 / 确诊病例
4.轻症（Qīng Zhèng）:軽症 / 轻症
5.输入病例（Shūrù Bìnglì）:輸入症例 / 输入病例
6.花蚊子（Huā Wénzi）:シマシマの蚊 / 花蚊子（指白纹伊蚊等）
7. 可防可控可治 （Kě Fáng Kě Kòng Kě Zhì）:予防可能・制御可能・治療可能 / 可防可控可治

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